突然ですが、みなさんは「科目等履修生(かもくとうりしゅうせい)」という制度を聞いたことがありますか?
科目等履修生とは、大学や大学院の正規生以外の人が、1または複数の科目を履修することができる制度のことです。今回私は、特別に高校生も履修が可能となっている、中央大学経済学部の「経済入門」という講義に参加してきました。
この記事では、中央大学経済学部における科目等履修の仕組み、そしてどのような授業が展開されているかについて現役中大経済学部生が紹介します!
授業内容
ここからは私が参加した「経済入門(武田勝先生)」という講義の内容を少しご紹介したいと思います!
初回の授業はガイダンスで、大きく分けると「高校と大学での学びの違い」と「経済学とは」の2部構成で行われていました。
高校と大学での学びの違い:
先生が正解を知っていることを授業でノートをまとめたりしながら、テストで再現するのが高校の学びです。それに対して、大学では先生が正解を知らないこともあります。そこで大学生が自ら考え問いを立て、その答え方を学ぶ。そのような違いがあります。つまり、Q&Aでいうと高校ではAを学び、大学ではQを学ぶのです!
経済学とは:
みなさんは「経済学」と聞くとお金儲けとか利己的だとかネガティブなイメージを持ちがちではないでしょうか。実は全く違うんです!
それは「経済」という言葉の語源を知ればわかります。あまり知られていませんが経済という言葉は古代中国の言葉にある「経世済民」の略なんです。この言葉は「世を経め、民を救う」という意味で、簡単に言うと世の中をどんどん良くして、人々を幸せにするということなんです!
こう聞くと少しイメージが変わるのではないでしょうか。

次に紹介するのは、私が一番おもしろいと感じた第4回授業の「『北風と太陽』を経済学を使って考えてみる」という授業です。
北風と太陽、どちらが旅人の着ているコートを脱がせることができるか力比べをするイソップ寓話。この授業では、まず北風が「自分が」脱がせたいという自分の利益を考えているのに対して、太陽は「相手が」どうしたら脱ぎたくなるかという相手の利害について考えているという構造にわけました。実際の物語からわかる通り、無理やりコートを吹き飛ばそうとした北風ではなく、太陽が暑くすることでコートを脱がすことに成功します。
これを経済学的に見てみると、問題を解決したければ自分の利害ではなく、相手の利害(=インセンティブ)に訴えることを考えることが重要だ!ということがわかります。
仕組みとメリット
改めて科目等履修生の仕組みとは、大学に入学することなく、開講科目を1科目ごとに選択できる学習システムです。試験など所定の評価方法で一定水準以上であると認められた場合は、大学の授業単位の修得が認定されます。修得した単位は、入学先の大学で単位として認定されます。
私は実際に講義に参加している多くの高校生を見て、大学生など普段身の回りにいない人とディスカッションできることや、大学生と同じ100分間の授業を体験できることにとても大きなメリットを感じました。自分が高校生に戻れたらこの講義に絶対応募すると思います!

高校生は審査料・登録料・科目履修料がすべて無料となるほか、中央大学経済学部に入学した場合、修得した単位は申請にもとづき、本学部の単位として認定されます。また、本制度において、高校2年次以降に「A」以上の成績を修めた者については、高大接続入試の出願資格を得ることができます。
ぜひぜひ参加をご検討してみてください!ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!(学生記者:田中)
「経済入門」の科目等履修生は例年、前期が1月下旬~3月上旬頃、後期分は7月中旬~8月下旬頃が出願期間となっています。
詳しくは公式WEBサイトの「科目等履修生・聴講生」ページでお確かめください。

