マーケティングや地域政策を専門に研究する和田ゼミを訪問し、3年生の先輩方4名にお話をうかがいました。実際にゼミでの活動や雰囲気について話してくださった先輩方の姿からは、学びに真剣に取り組みながらも、仲間と楽しみを共有する姿勢が伝わってきました。
実践的な学びと社会課題へのアプローチ
和田ゼミでは、マーケティングを通じて「考える力」と「行動する力」を身につけることを目的としています。2年次には、まず理論的な基礎を固めることに重点を置き、5人1組でグループを組んでビジネスコンテストに挑戦するための準備を進めます。ここで扱うテーマは、メンバー同士で議論しながら決定し、実際に社会で起きている問題に対して自分たちなりのアプローチを考えるというものです。
3年次以降は、それぞれのグループで取り組むテーマをさらに深掘りし、独自のビジネスモデルを構築することを目指します。その過程では、現状分析、ターゲットの設定、仮説検証、施策の設計などマーケティングの思考をフル活用します。自らの手で企画を作り上げる経験を通じて、課題発見力やチームで協働する力が自然と養われていきます。
ゼミの雰囲気:仲の良さと真剣さの両立

和田ゼミの大きな魅力は、その「雰囲気の良さ」にあります。合宿や花見、ご飯会、ドライブなど、学年を超えた交流イベントが盛んに行われており、先輩・後輩の間の距離がとても近いことが特徴です。
「遊びではディズニーに行ったり、ドライブをしたり。合宿も自分たちで企画して、タイムスケジュールから宿の手配まで全部やるんです。もちろん、遊びだけではなく、ちゃんと勉強時間も確保して、夜は発表に向けたサブゼミで詰めていくことも多いですね。」
と話してくれた先輩の言葉からは、「楽しむ時は楽しむ」「やる時はやる」というメリハリのある活動スタイルが伝わってきます。和田ゼミは、単なる学問の場ではなく、信頼できる仲間と真剣に取り組めるコミュニティでもあるのです。
和田先生の存在
では、そんなゼミを支える和田先生はどのような方なのでしょうか?
「優しいです。本当に。私たちの考えたビジネスモデルに対しても、きちんと耳を傾けてくださって、具体的なフィードバックをくださるんです。寄り添ってくれていると感じます。」
「個人でビジコンに出たいと相談した時も、わざわざ個別の時間を作ってくれて、何度も相談に乗ってくださいました。」
といった声が聞かれました。学生一人ひとりに丁寧に向き合ってくれる先生の姿勢が、安心して挑戦できる空気を作っているようです。
得られた学びと成長

ゼミ活動を通じてどのような成長を実感したかを尋ねると、
「自分で選んだ社会問題に向き合い、解決に向けたビジネスモデルを考えていく中で、壁にぶつかることも多くありました。でもそのたびにチームで話し合い、情報を集め、考え直すことで、問題解決に向けた思考力が身についたと感じます。」
と話す先輩も。プレゼンやディスカッションの経験を通じて、論理的な伝え方やリサーチ力、チームで働く力など「社会人基礎力」と呼ばれる能力が磨かれていきます。また、ゼミ合宿を自分たちで一から企画・運営した経験や、プロジェクトでリーダーを任された経験は、他のゼミにはない魅力であり、就職活動でも大きな強みになるといいます。
就職活動と卒業生とのつながり

和田ゼミの魅力のひとつとして、OB・OGとのつながりの強さも挙げられます。卒業生が授業に訪れ、実際の業務や進路について話してくれる機会もあるそうです。進路はコンサルティング、公務員、大学職員、大手企業など多岐にわたり、ゼミ活動を通じて得た関心が、将来のキャリア形成にもつながっていることがうかがえました。
「ゼミで学んだことが、面接やグループディスカッションでそのまま活きた」という声もあり、実践的な学びが将来にも直結している点は、和田ゼミならではの強みといえるでしょう。
どんな人におすすめ?

インタビューでは「先輩に勧められて入った」「ゼミの雰囲気が楽しそうだった」「マーケティングに興味があった」といった多様な志望理由が聞かれました。実際に、和田ゼミにはさまざまな個性や志向をもった学生が集まっており、お互いに刺激を与えながら活動しています。
「学ぶことも遊ぶことも全力で取り組みたい」「自分たちで何かをつくりあげる経験がしたい」「社会課題をマーケティングの視点から考えてみたい」──そんな思いを持つ方にとって、和田ゼミはきっと魅力的な場所になるはずです。少しでも興味がある方は、ぜひ授業見学や説明会に足を運んでみてください。