受験の挫折から大逆転。難関資格に挑み、金融大手に就職した充実の4年間

奨学金受給者レポート

私は現在(大学4年次の冬)、証券アナリスト2次試験合格に向けて日々励んでいます。証券アナリストとは、市場分析をするために必要な知識を有していることを公的に認定するための資格です。私がこの難易度の高い資格取得を目指すことになったきっかけは大学入学当初まで遡ります。

1年間の浪人~夢破れて中央大学へ

私は国立大学を目指して1年間浪人までしました。当時の私はそこに入ることがいい人生を歩むために必要であると考えていましたが、全力を尽くしたものの努力は実らず、中央大学経済学部に入学することになりました。

入学してしばらく経った頃、久しぶりに予備校のクラスメートで集まる機会がありました。
そこには私の第一志望校に通っている友達が沢山いましたが、真面目に勉強を続けている人は居らず、毎日飲み会などの遊びに明け暮れている話ばかりでした。私が喉から手が出るほど欲しかった合格を手にしたのにも関わらず、そこに在学している有り難みを感じていないことは大きなショックでした。

しかしそれと同時に、「もしかしたら受験の結果としては開いてしまっているこの差を大学4年間あれば埋められる、又は超えられるのではないか」という考えに至ったのです。

さまざまな資格の勉強で、自分の得意に気づく

浪人時代と同じように、大学で過ごす4年間も前進し続けることを決心した私は色々なことにチャレンジしました。語学力を伸ばすためにフランス語検定、元々数字を扱うのが好きだったため数学検定、バイト先の経理を任せてもらいたいと思い簿記検定、インターン先で社会の基礎が学べると聞いてビジネス実務法務検定など・・・どんな些細なきっかけでも、自分がチャレンジしたい!と思った資格を次々勉強し、取得しました。

さまざまな分野の勉強を進めていくうちに、自分の得意不得意・興味の有無が分かってきました。また、2年生の後半には徐々に就職活動が始まり、自分の将来について考える時間が増えました。

大学受験で失敗した悔しさだけでひたすら勉強してきたつもりでしたが、その時にははっきりと自分の中で分かったことがありました。それは、私は数字でこの世界を読み解く“経済学”が好きで、これからも学び続け、出来ることならばその知識を使って仕事がしたいということでした。

「証券アナリスト」の資格取得を進め、金融業界大手から内定!

そうして私は残りの2年の学生生活を「証券アナリスト」の資格取得に費やすことに決めました。

周囲に気軽に質問できる相手もいない状況での独学勉強は心が折れそうになることもありました。そんな時は金融系の企業の説明会や座談会に参加し、実際にやりがいや目標を持って働かれている方の話を聞いてモチベーションを保っていました。また、『マッチャー』や『ビズリーチ・キャンパス』などのOB訪問が出来るアプリも活用し、悩み相談や分からない問題の質問などもしました。

4年次の4月には、証券アナリスト1次レベルの【証券分析】【財務分析】【経済】の3科目全てに合格。また、6月には金融系の大手企業である東京海上日動火災保険株式会社に内定をいただき、就職活動を終えました。翌4月の証券アナリスト2次レベルの試験に向けて日々勉強をしています。

今後は金融業務の実務経験を積み、「証券アナリスト」を取得することが私の直近の目標です。その後、勉強した知識を活用して自分の会社を持ちたいという大きな目標があります。
また、就職活動を経て大きな目標が増えました。女性はまだまだ男性に比べ、バリバリ働きにくい風潮が残っていると感じます。4月から仕事に没頭し、その日本の古い概念を壊す女性の一人になりたいと強く思います。

中央大学での充実した大学生活

私は中央大学経済学部での4年間で多くのことを学び、成長しました。正直、大学受験で第一志望に合格できていたら証券アナリストに触れる機会すらなかったと思います。

ここまで勉強のことにばかり触れてきましたが、色々なアルバイト(巫女、イベントガール、チョコレート屋さん等)を経験し、テニスサークルに所属し、友達とも沢山遊びましたし、旅行にも行きました。充実した大学生活を送ったと自信を持って言えます。

充実した大学生活を送り終えた今、私が大切にしている言葉は、「置かれた場所で咲く」ことです。自分の置かれた環境の中で努力を続ければ、自ずと道は開けてくると思います。

給付奨学金の使途と、後輩へのメッセージ

「経済学部百周年記念奨学金」は、証券アナリスト2次レベルを取得するために受けた講座の費用に使わせていただきました。とにかくやりたいことが沢山あった私にとって、この奨学金はとても大きかったです。この機会を与えてくださった学部と、そこに集まったご篤志に感謝しています。

限りある時間とお金の中で自分の可能性を最大限伸ばすために、この奨学金を頂けて本当に良かったと思っています。もし今出願を迷っている方がいるのなら、一度しかない学生生活で後悔を残さないためにもぜひ出願して、自分自身の可能性を広げていってほしいです。

  • 山本さくら
  • 経済情報システム学科 2021年度卒
  • 神戸海星女子学院高等学校(兵庫県)
  • 学科を選んだきっかけ他学部に比べ少人数であるため、教授への質問等がし易いのではないかと考えたから。
  • ゼミ・専攻分野など現代政治
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