経済学部伊藤伸介ゼミ 商品開発班はゼミ活動として、八王子市の特産品の1つであるパッションフルーツを用いた商品開発を行っています。この活動は、大学コンソーシアム八王子令和4年度学生企画事業補助金の支援を受けております。
八王子にパッションフルーツ!?
パッションフルーツといえば、亜熱帯地域の果物というイメージが強いのではないでしょうか。日本でもパッションフルーツは栽培されていますが、その生産の約8割は鹿児島県や沖縄県のものです。しかし実は、東京都八王子エリアでもこの南国フルーツの栽培が行われているのです。
「八王子パッションフルーツ」は、2013年(平成25年)に”パッションフルーツを八王子の名産品にする”ために結成された、「八王子市農協パッションフルーツ生産組合」によるブランドです。伊藤伸介ゼミは、この「八王子パッションフルーツ」の生産を行っている浜中園の浜中俊夫様とコンタクトを取り、浜中様のご協力のもとで、八王子パッションフルーツを用いた商品の開発を始めることにしました。
八王子パッションフルーツを用いた商品についてゼミ生から様々なアイデアが出る中で、この南国の果物を和菓子にするという大胆な案が生まれました。具体的には、それはパッションフルーツを用いて大福を製造することでした。そこで浜中様に八王子の老舗和菓子屋である青木万年堂様をご紹介いただき、伊藤伸介ゼミ商品開発班とのコラボレーションという形で、「パッションフルーツ大福」の開発に着手しました。
パッションフルーツ大福の開発
パッションフルーツ大福の開発にあたっては、伊藤伸介ゼミ商品開発班が商品のアイデアを青木万年堂様に提示し、そのアイデアをもとに青木万年堂様に製造・販売をお願いする形をとりました。青木万年堂様に何度も試作品を作っていただき、ゼミ生の意見を積極的に取り入れていただきながら改良を重ね、ようやく「パッションフルーツ大福」が完成いたしました。
パッションフルーツ大福は可愛らしいピンク色が特徴的ですが、こだわったのは見た目の色だけではありません。大福の中に羊羹を加えることで、食感・断面の美しさ・風味も楽しめるようにしました。他のフルーツ大福とは異なる新感覚・新食感の和スイーツとなっています。
このパッションフルーツ大福は、1個200円(税込)。青木万年堂寺町店(本店)とココリア多摩センター店で、2022年10月下旬より販売が開始されました。通年の製造・販売を目指しているとのことです。お近くに立ち寄られる際には、ぜひパッションフルーツ大福の味を是非お楽しみください。その際には、商品開発班が実施しているパッションフルーツに関するアンケート調査へのご協力もよろしくお願いいたします。
今回のゼミの調査研究に多大なサポートをしていただいている大学コンソーシアム八王子の関係者の皆様、パッションフルーツを用いた商品開発を行うための機会をいただいた浜中園の浜中俊夫様、パッションフルーツを用いた和菓子の開発にご賛同いただき、パッションフルーツ大福の製造・販売をしていただいた(株)青木万年堂 代表取締役 青木正明様のご支援に心より感謝申し上げます。
第43回八王子いちょう祭りに出店
伊藤伸介ゼミ商品開発班は、11月19日(土)と20日(日)に開催予定の「第43回八王子いちょう祭り」に参加し、パッションフルーツ大福の販売を行います。伊藤伸介ゼミは2019年の「第40回記念いちょう祭り」に初めて参加し、八王子市の地ビールである「高尾ビール」と八王子の特産品であるパッションフルーツを使った「パッションフルーツサイダー」、日野市の地ビール「TOYODA BEER」の販売を行いました。今回はゼミとして2回目の参加となります。
今回は、創価大学理工学部の丸田ゼミ(八王子産酒米米粉を利用したバイオプラスチック製品の開発を行っているゼミです)との共同出店となります。お近くの方はぜひ足をお運びください。
また伊藤伸介ゼミ商品開発班では、八王子パッションフルーツに関する情報を発信するためのインスタグラムも開設しています。