個性的な先生と仲間たちで高め合う近廣ゼミ

ゼミ紹介

今回は金融論について研究している近廣ゼミさんにお邪魔して、二年生の先輩方と近廣昌志先生ご本人にゼミについて色々とインタビューさせてもらいました。

ゼミの概要・方針について

近廣ゼミでは、どのようなテーマや問題意識を中心に研究していますか?

「大体の金融論というのは銀行システムや証券などの制度から考えるものが多いですが、近廣ゼミは企業が資金調達するという立場で考える企業金融論を中心に研究しています。理論だけでなく、簿記や会計の視点から実態について考えることも重視しています。」

ゼミの運営方針やスタイル(ディスカッション中心/プレゼン中心/フィールドワークあり等)はどんな感じですか?

「私たち二年生は今『入門企業金融論』という教科書を輪読し、報告者を一人立てて講義しています。他のゼミ生はその報告についての質問をし、報告者が答えられなければ次回のゼミの時間に補足として報告します。また、今年ならばトランプ関税など、ほかの先生方がいらっしゃった際の題材についても議論し、金融の理解を深めています。」

他のゼミと比べて「ここが特徴だ」と思うポイントは何ですか?

「一人一人のゼミ生に役割があることだと思います。ゼミ長・会計・ツアーコンダクター(合宿の手配をする係)など、一人ずつ役割意識をもって仕事をやっているところが私たちのゼミらしさだと思います。」

学びの中身・活動内容について

これまでに取り扱った研究テーマや、印象に残っているプロジェクトにはどんなものがありますか?

「私たちのゼミは年に一本YouTubeに金融に関する動画を投稿するのですが、そのために夏の合宿を行います。去年はマレーシアでムスリムの金利の取れない人たちの買い物の仕組みを研究しました。また、学外の論文コンテストに三年次に挑戦します。中大の仲間内だけでなく、より能力の高い人たちと競い合うことを目的としています」

フィールドワークや外部との連携活動があれば、どのようなことをしていますか?

「先ほどの学外論文コンテストに加えて、銀行関係者などの実務経験のある方をゲストスピーカーとしてお呼びすることも多くあります。」

どうして近廣ゼミに入ろうと思ったのですか?

「高校三年生の夏に近廣先生が特別講義で私の高校に来てくださって、大学の先生ってこんな面白い話をしてくださるのかぁ… と思ったのがきっかけです。大学に入った後も高校の時の授業との差や、実態について学ぶという他の先生との違いなども印象に残り、このゼミに所属することを決めました。」

ゼミの雰囲気・人間関係について

ゼミのメンバー同士の交流について教えてください。

「私たちのゼミには三年生の先輩が二年生の後輩を手伝うメンター制度というものがあります。今回の講義で使ったパワーポイントも一度先輩に見せて改良しました。合宿でも先輩達との交流が盛んです。また近廣ゼミには、今年の合宿に講義に来てくれる方が過去のゼミ生であるなど、卒業生との交流を大事にしたいという目標があります。」

ゼミのメンバー同士の仲の良さについて教えてください。

「講義が五限目にあるのですが、終わった後に流れでみんなとご飯を食べに行ったり、イベントコンダクター(イベントを手配する係)を中心に計画を立て、上級生と一緒にイベントを楽しんでいます。」

近廣先生はどんな先生ですか?

「他のゼミの先生にはない刺激?魅力があります。話が非常に面白く、それに加えてピアノがとても上手です。」

ゼミを通しての成長や気づき

近廣ゼミに入って、自分が一番成長したと思うのはどんな点ですか?

「教科書の中にあることだけではなく、様々なことを見つけたり、読み取れたりできるようになりました。ネットなどをみていても、情報を見極められるようになりました。以前に比べて、深く物事を考えるようになったと思います。」

ゼミの経験は、将来の進路選択や就活にどうつながったとおもいますか?

「社会人の方や経済評論家の方をお招きしてその実務や経験の話を聞くことができます。金融系の会社などで働くイメージが取れるようになったと思います。それ以外の一般企業に入ったとしても、金融のこと、会計のことなどを知っているため財務に入ることなどもできます。」

就活目線の質問

ゼミで扱ったテーマや研究内容が、志望業界・職種の選択に影響を与えましたか? また、実際にどんな業界・職種に進んだ方が多いですか?(または自身の内定先とゼミの関連)

「近廣先生が金融に限らず様々な分野を教えてくれたので、選択の幅が広がりました。」
「実際には金融ゼミということもあり、信託銀行など金融業界への就職が最も多いです。」

ゼミで大変だったこと・乗り越えた経験があれば、それを就活でどう話しましたか? また、ディスカッションや発表の経験は、面接やグループディスカッションに役立ちましたか?

「自分の発表に対して先生やゼミ生からさまざまな角度からの質問が来るため、どんなことを聞かれてもいいように準備することは大変でした。」
「ゼミでプレゼンを繰り返しやった経験から、自分の伝えたいことをわかりやすく端的に伝えることができました。」

「この経験は、他の学生と差別化できた」と思ったエピソードがあれば教えてください。

「ゼミ内で金融についての英語の論文を翻訳することは他の学生がやっていないなと思いました。」

ゼミ活動を通して、社会人に必要な意識やスキルはどんなふうに身につきましたか?

「先生がゲストスピーカーを多く呼んでくださり、実際に働かれている方の声を聴くことができました。」
「社会人として当たり前のことを当たり前にやることの重要さを学びました。」

就活でゼミ経験をうまく活かすために、今から意識しておくべきことはありますか?

「ゼミ活動の中で自分の居場所(役割)を確立させることです。」

終わりに

インタビューを通して、近廣ゼミは冗談で笑い合えるような和気あいあいとした雰囲気を感じつつも、講義の時間となれば積極的に参加し理解を深めるゼミという印象を持ちました。学外の論文コンテストやゲストスピーカー、年に一回の動画投稿などここでしか得られない経験があり、合宿やイベントコンダクター主催の交流のある充実したゼミだと思います。
この記事をよんで興味を持った方(楽器を演奏できる方特にほしいとおっしゃっていました)は、ぜひ入ゼミを検討してみてください。ありがとうございました。

(取材と文:経済学部ゼミナール連合会 小野康喜 津久井和明)

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