今回は昨年度公認会計士に合格された西村さんにお話しを伺いました。西村さんは経済情報システム学科生で、難関といわれる公認会計士試験に2年生で合格。
公認会計士はどんな仕事をするのかといったことや、西村さんの、公認会計士という仕事に対する考えなどをお話ししていただきました。

-公認会計士を目指そうと思ったきっかけはなんですか

大学入学前までは何も(将来について)考えておらず、就きたい職業も全くありませんでした。入学後に経理研究所のガイダンスがあり、お話だけでも聞いてみようかなと思って参加したんです。そこで、「『会計』という知識は、企業も救うし、人のことも救うことができる」と聞いて。

自分が仕事を選ぶうえで「誰かの役に立つような仕事で、人に必要とされる」のが絶対条件だったので、自分のやりたいことに近いと思い、チャンスがあるなら目指そうと、勉強を始めました。

周りに支えられながら「踏ん張るしかない」と乗り越えた受験期

元々、長い間勉強するのが苦手だったので入学してから短期合格する、2年生で絶対に合格するという強い意志がありました。それで、詰めたスケジュールで動いていたのですが、やはり上手くいかないとき、成績が伸びないときもありました。

1年生の11月に日商簿記検定の1級を受け、実はそこで落ちてしまったんです。悔しかったですが、1級が最終ゴールではなく、自分の目標は公認会計士だと思いなおし、そこから1級を受けることは考えずに、すぐに(次年度の)5月の短答式試験に向けて勉強しました。
そういうときは、経理研の学生スタッフさんにとても助けられました。みんな受験を経験している方ですし、合格している方なので、悩みをわかってくれました。知識の面だけではなく、精神の面もすごく支えられましたね。

一緒に勉強している人たちとの横のつながりも大きかったです。ライバルでもあるけど支え合えるような関係の友達が多く、お互いを高め合えるような存在でしたから。
とはいえ周りと比べてしまい、「自分はあの人よりも勉強しているのに結果が出ない」と、母に相談したことも。その時は焦らなくても良いといった言葉をもらい、「最終ゴールは合格することではなくて、会計士になって働くことだから、今上手くいかなくてもいいんだ。ここで諦めるのは違う。」と気持ちを切り替えることができました。

経理研究所は周りもみんな中大生なので、周りができているのに自分にできないことはないのではと。それくらいの自信を持ってやるしかない、と前向きに取り組みました。

-公認会計士の仕事とはどんなものですか?

まず、監査というのが公認会計士としてメインの仕事です。会社が作った財務諸表が正しいかどうかを監査(監督・検査)して、財務諸表に信頼性を与えるという役目をします。それをすることによって投資家が安心して投資活動をすることができ、それは結果として日本の経済がうまく回る手助けになると思います。

コンサルティング業務というのもあります。企業が会計処理でわからないことがあったときに相談に乗ったり、上場したい企業がいたら、どういうアプローチをしたらいいのかアドバイスしたり。選択の仕方によって色々なことができる職業です。

また、会社がクライアントとなるので、信頼関係は大事です。会社の内部情報を信頼できない公認会計士に言いたくないですよね。なので、信頼してもらえるように努めることが大事だと思います。

卒業までの間にやりたいこと

同年代の人の中には既に非常勤で働いている人もいますが、私は将来海外勤務したいという夢があって。せっかく2年生で合格したというのもあるので、今は4年生で留学をしたいなと考えています。

また、お世話になった経理研究所に恩返ししたいなという気持ちが大きく、経理研究所で勉強している学生のサポートをさせていただいています。経理研究所は縦のつながりも横のつながりも太く、そこが強み。就職に関しても交流が深く、その伝統をつないでいけたらいいなという思いでいます。

公認会計士を目指す人に向けて

今、公認会計士の業界自体も、AI化が進んだらいらなくなるのではないかなど、そういった意見を言っている方もいるのは事実。ですが公認会計士の業務の中でも、さらに自分の強みを持って自分にしかできないものを築き上げられれば、いくらでも活躍できる職種だと私は思っています。
女性も男性も関係なく働けるという魅力も大きいです。

あとは、環境。たくさん勉強してきた方が合格してきているはずなので、そうしたモチベーションの高い人たちと一緒に仕事ができるという環境はなかなか得難いのではないかと思います。

公認会計士になりたいという気持ちが少しでもあるなら、その気持ちを大事にしてほしいですし、それは人生の中で素晴らしい選択なのではないかなと私は思います。
もちろん勉強は厳しいですが、特に学生のうちはいくらでもチャンスがあり、挑戦してみないとわからないこともたくさんあります。公認会計士はやればやるほどちゃんと結果がついてくる試験で、元の頭の良さなんて関係ないと私は思っています。なので、やりたいという気持ちがあって、やる気がある方なら必ず合格できるはず。

私は公認会計士という道を選びましたが、公認会計士に限らず、大学の4年間で何か一つでもいいから一生懸命やって、「4年間でこれをやりきった」というものがあると良いかなと思います。

取材後記

学生の方に取材させていただくのは今回が初めてでしたが、同じ学生だからこそ、同年代の方からのお話は刺激を受けたり、心を打たれたりする点が多いと感じました。
公認会計士を目指す方もそうでない方も、この記事を読み、自分の未来に向けて何かアクションを起こすきっかけにしていただけたら幸いです。(写真左|学生記者:原田)

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