武田ゼミ19期 韓国にて釜山教育大学との交流(GFS活動報告)

ゼミ活動

안녕하세요!

こんにちは、経済学部武田ゼミ19期の廣川です!

経済学部には、ゼミと連携したグローバル教育である「グローカル・フィールド・スタディーズ(GFS)」というプログラムがあります。私たち武田ゼミは2年次の大きな活動として、このプログラムを用いて釜山教育大学との交流会を毎年行っており、2016年にスタートしたこの交流会は今年で記念すべき10回目を迎えました。 私たち武田ゼミ19期は2025年9月5日から2025年9月11日の7日間、韓国に滞在して国際交流及び実態調査を行ってきました。今回はその活動の様子をご紹介させていただきます。この記事を見て少しでもGFS活動に興味を持っていただけたらうれしいです!
(冒頭の写真は釜山教育大学との集合写真)

プレゼンの準備、始動

釜山教育大学との交流は、日韓それぞれの文化、学校(教育)、経済についてのプレゼンテーションを行うというものです。そこで19期は3班に分かれ、4月から準備を進めていきました。

このプレゼンテーションの準備なのですが、すっっっっごく大変でした(笑)。大まかな流れとしては、テーマを決めてからそのトピックに関しての調査を行い、スライドを作っていくという手順なのですが、交流会では全て英語でプレゼンを行わなければいけませんでした。英語に苦手意識があった私としてはまずそこで躓きました。しかし英検3級レベルでも伝わるような簡単な英語を使うよう心がけたことで、その苦手意識を克服することが出来ました! ゼミに入ったばかりで右も左もわからない状態でしたが、先輩方からの教えを受けながら準備を進めていくにつれて、だんだんとどうすればわかりやすく伝えることが出来るのかということがわかっていき、スムーズに進んでいくようになりました。他のグループとアドバイスをし合い、時には雑談しつつも楽しくかつ真剣にプレゼン準備を進めていきました。

プレゼン制作の様子(ちなみに時刻は22時過ぎ)

プレゼンを発表する前には中間報告会という、先輩方に発表してアドバイスをいただく機会が3回あったのですが、その締め切り前には毎晩グループ通話を行って班会議を行っていたため毎日寝不足でした(笑)。

第3回中間報告会は8月25日から3日間あった夏合宿内で行われました。先輩からのフィードバックを頂いて、更に修正を重ねていきました。

夏合宿の集合写真

そしてついにプレゼンは完成、あとは韓国へのパッキング準備のみとなりました。

いざ渡韓!

全ての準備が終わり、いざ渡韓!私たちの代は初海外の人が多かったため、はじめての飛行機にそわそわ。生憎の雨でしたが時間通りフライトしました。

私たちが乗った飛行機は夜の便だったためホテルに到着したのは23時過ぎで、みんなへとへとでした。そのため初日は韓国の学生へのたくさんのお土産を準備してからすぐに就寝。翌日の釜山教育大学への訪問に備えました。

ついに発表!

翌日、ついに発表が始まりました。文化班は「おにぎり」、学校班は「学校行事」、経済班は「教育格差」についてプレゼンしました。

プレゼンの様子

プレゼンは何事もなく無事終了。今までたくさん練習してきた成果を出すことが出来ました。韓国の方にもプレゼンを楽しんでいただけたようなので大成功でした!韓国の方のプレゼンも大変勉強になるもので、韓国についてもっと知りたくなりました。

またエキシビションとして韓国語クイズも出していただきました。日本語と全然違っていて、私は全然正解を当てられませんでした・・・(涙)。

さて、プレゼン後は交流です!ご飯を食べた後、班ごとに分かれて観光名所に連れて行ってもらいました。私の班は広安大橋に行き、ドローンショーを見ました。

ドローンショーの様子

交流の中では、韓国のリアルな文化や日本との違いなどをたくさん話しました。特に盛り上がったのは日本の文化についてです。韓国の学生は日本のアニメについてたくさん知っていて驚きました。私はアニメ「鬼滅の刃」についての話で盛り上がりました!韓国の学生の1人から、鬼滅の刃内のキャラクターのひとりである竈門禰豆子に似ていると言われてうれしかったです。ちなみに班員の1人からは全く似てないと言われました(笑)。

緊張の韓国経済新聞

今回の渡韓のメインである釜山教育大学との交流が終了した3日目以降ですが、もちろん何もしていないわけではございません!

5日目には、時事日本研究所所長のチェ先生にお話を伺いに行きました。お話のなかで、先生が好きな本だという「星の王子様」の例を交えつつ、世の中に正解はなく解釈によって出来ているということをおっしゃっていたことがとても印象に残っています。タメになる話ばかりで、とても有意義な講演会だったと思います。 午後にはチェ先生のご縁で韓国経済新聞の本社にお邪魔させていただきました。通された部屋に入ると立派な会議室。重厚な雰囲気のなか現れたのはなんと社長でした!施設内の見学と聞いていた私たちはラフな格好をしていたため大焦り(笑)。

韓国経済新聞への訪問の様子

しかし社長をはじめとした普段会うことのできない様々な方からのお話を伺うことができました。その後の施設見学では、実際の生放送中のスタジオを見せていただくなど、大変貴重な経験をさせていただきました。ちなみに、この韓国経済新聞の訪問は、実際に現地の新聞に掲載していただきました!

掲載された新聞(『韓国経済新聞』2025年9月10日付朝刊)

交流の楽しさ

新聞社訪問後には、時事日本語学院の学生と、神田外語大学の学生との交流を行いました。この交流会では、近くの観光地を歩いたり、美味しいお肉を食べたりしながらたくさん話をしました。

異なった環境にいた人々と交流をすると、文化の違いなどの様々な発見がありました。特に私が注目したのは食文化の違いです。例えば、お肉についている大根の漬物をそのまま食べたら、それはお肉と合わせて食べるものだからそのままは食べないと教えてもらいました。焼き肉ではニンニクをそのまま焼いて食べることもあると教えてもらったときは驚きました。また個人的な発見として、韓国のご飯屋さんに行くと必ずといって良いほどキムチがあることにも驚きました(食べやすくて美味しい!)。こういった発見のたびに異文化交流の面白さを感じることができました。

韓国の歴史に触れる

また韓国では滞在中、多くの博物館や資料館へ訪れました。この7日間で、全体では釜山近現代歴史館、朝鮮通信使歴史館、韓国銀行貨幣金融博物館、大韓民国歴史博物館、西大門刑務所歴史館、安重根義士記念館に行きました。班行動で行った博物館も含めるとより多くの施設を訪れました。

このように様々な施設を訪れましたが、どの施設でも日本との違いを大きく感じました。例えば安重根義士記念館では、日本史の教科書では簡潔に表されている伊藤博文暗殺を「義挙」として称え、安重根を自国平和のために闘った英雄であるとしていました。このような表記は日本ではあまり見られないことだな、と韓国と日本の視点の違いを大きく感じました。

安重根義士記念館の様子

打ち上げ、そして帰国

最終日前夜には先生と19期全体で打ち上げを行いました。食べたのはチーズタッカルビ。本場の味は絶品でした!ここではGFSの7日間を振り返りつつ、韓国での最後の夜を全力で楽しみました。

なんと支払いは武田先生にしていただきました!19期一同、先生に感謝の気持ちで一杯です。出世払いとのことだったので、将来良いお肉をごちそうしよう!と19期全体で固く心に誓いました。

最終日は駆け込みのお買い物をした後、空港に向かいました。お買い物のしすぎが原因で時間に余裕がなく、キャリーケースをみんなで分担しながら階段を駆け上がっていました。当時は本当に焦りましたが、今となっては良い思い出です! そして夕方の便で帰国、7日間に及ぶ韓国へのフィールドワークが終了しました!

帰国の様子

さいごに

今回のGFSで私が学んだことは、「当たり前を疑う」ということです。武田先生は渡韓前、「当たり前を疑う」ということが大切だとおっしゃっていました。私は韓国に実際に行ってみて、その意味を実感しました。例えば先述した通り、安重根義士記念館は伊藤博文暗殺を義挙としており、日韓での視点や解釈の違いがはっきり現れていました。この出来事は、私が当たり前だと思っていたことは当たり前ではないのかもしれない、と自身の価値観を見直すきっかけとなりました。普段日本でいつものように過ごしていたら感じ得なかった価値観の違いを実際に現地に行くことで実感し、これこそが「当たり前を疑う」ことなのだと気づきました。

このように、GFSの活動は自分の成長を大きく感じられる機会だったと思います。

さて、いかがだったでしょうか。GFS、そして武田ゼミについて知っていただけたでしょうか?少しでも知っていただけたらうれしいです。最後となりますが、このような貴重な機会をくださった諸先生方、手続きをしてくださった方々にこの場を借りて感謝の意を示させていただきます。 それでは、감사합니다!ありがとうございました!

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