フィリピンにて行った海外現地調査のレポート ― 佐々木ゼミ

ゼミ活動

佐々木創ゼミはグローカル・フィールド・スタディーズ(GFS)の一環として、2024年9月1日から9月7日の7日間、フィリピンの首都マニラおよびパンガシナン州にて街頭アンケート並びに現地企業ヒアリングを実施しました。
佐々木ゼミはフィリピンの環境問題に焦点を当て、輸送時に発生する野菜のロスを削減することを目標とするフードロス班と衣類大量廃棄問題解決に向けた衣類班の2グループに分かれ研究を行っています。

グローカル・フィールド・スタディーズ(GFS)とは
ゼミによる国内および海外における実態調査・研修活動をさらに充実・発展させるためのプログラム。世界で起こっている様々な経済問題を解決するために、現場で考え、現場で行動することができる人材が求められている中、経済学部の多くのゼミが、活動の一環として国内・海外問わず実地調査に赴き、研究活動を行っています。

街中や市場に立ち、アンケート調査

アンケート調査は各班が街中や市場で実施し、5日間で総勢313名(フードロス班23名、衣類班290名)の方にご協力いただきました。9月5日にはMakati Sky Plaza様のご協力のもと、衣類班がアンケート調査を実施させていただきました。衣類班は現地の人々の衣類購入状況やリサイクルに対する意識・感覚、実際の行動についてなど、日本では知ることのできない貴重な回答を得られました。

市場でのアンケート調査の様子

アポを取っていた現地企業へヒアリング調査

現地企業ヒアリングでは、フードロス班がATI(Agriculture Training Institute)とバヤンバン農業課にご協力いただき、聞き取り調査を行いました。そこでは農家の方、政府の方それぞれの立場の意見を聞くことができました。加えて、現地にある市場にも複数回訪問し、実際どのように野菜が輸送・販売されているのか。また、コールドチェーンの導入を考えているかなどの質問をし、現地の方の考えをより深く知ることができました。

Agriculture Training Instituteでの調査の説明の様子

衣類班はCaritas Manila にご協力いただき、ヒアリングを実施しました。Caritas Manilaはフィリピンのカトリック教会の主要な社会奉仕と開発省として機能する非営利団体です。その中でもSegunda Manaという現物寄付プログラムを実施している部門について詳しくヒアリングさせていただき、フィリピンでは中古衣類をはじめとした寄付活動が活発であり、日本とは違う文化や考え方があることを学びました。

また、実際に寄付された服を売っているアウトレットや寄付された衣類の選別を行う作業場を見学させていただきました。この経験を通じて、寄付活動の意義や寄付された物がどのように社会に貢献しているのかをより深く理解することができました。

Caritas Manilaの方々と衣類班の集合写真
衣類班アンケート調査の様子

マニラ白門会の方々にお世話になりました

今回の海外調査はマニラ白門会の方々からヒアリングやアンケート調査の協力等多大なサポートをいただき、実現することができました。 また懇親会を開催していただき、マニラ白門会の方々との会食を通して交流し、実際に海外で働く方の生の声を拝聴することで、将来について新たな角度から熟考する貴重な機会となりました。

懇親会でご馳走になったフィリピン伝統料理のレチョン(豚の丸焼き)

本現地調査においては、経済学部ゼミ活動関連補助制度ならびにグローバル人材育成奨学金を利用しました。これらの貴重な経験を活かし学部内プレゼンテーション大会に臨みたいと思います。
(佐々木創ゼミ 長谷川美波、山下華帆)


昨年度の佐々木ゼミの海外調査報告はこちら

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