4単位取得できるインターンシップ科目、知ってた?!参加学生が紹介します!

学生と卒業生

企業などで短期の就業体験を行う「インターンシップ」。
一般的には学生個人が企業を探して応募するもの=課外活動ですが、中央大学経済学部では「座学での事前講習」+「提携企業・機関でのインターンシップ」+「振り返り」をセットにして、単位認定される正規科目(通年で4単位)としています。

今回は「国内インターンシップ」の自治体コース参加者である学生お2人にお話を伺いました。磯さんは、昨年度インターンシップに参加され、現在公務員を目指し就職活動をされています。宮崎さんは、今年度インターンシップ参加予定のため、ビジネスマナーや公務員についての授業を受講しています。

インターンシップに行く経緯や実際に行ってみて体験したこと、就職活動に活きていることなど、気になるトピックをお話しいただきました。

インタビュアーは、今年度中央大学に入職した福田さんです

お2人はどの路線を使って通学していますか。私は朝モノレールを使って通勤しているのですが、混んでますよね。

磯:モノレールを使ってます。もう慣れましたが、混んでますね。

宮:僕は、京王線の多摩動物園公園駅から通学しています。途中、山道になっていますが、ワンダーフォーゲル部に所属していて山道は慣れているので問題ありません(笑)

少し距離はあるけど、空いている路線を使っているんですね! 続いて、1年次の過ごし方を教えてください。

磯:千葉から電車で約2時間かけて通学していました。1、2限の必修授業が想像以上に多くて、授業と少しのアルバイトで精一杯の生活でした。帰ったら疲れて寝てしまうこともたびたび・・・単位はすべて修得していました。

宮:ちょうどコロナ禍が始まり、全授業オンラインでの受講となったため学校に行ったことがない1年間でした。入学式も中止で、通学しない大学生活がスタートしました。アルバイトとオンライン授業を受ける毎日でした。単位はすべて修得していました。

コロナ禍は本当に大変でしたよね。私もまだ学生だったので、大学に行った記憶がないです。インターンシップ応募の経緯・知るきっかけは何だったんですか。

磯:インターンシップ授業の説明会に参加した時に「面白そうだなー」と思っていて、その後C plusのお知らせを見て、応募しました。

宮:この時には、公務員志望の気持ちが少しずつ出てきました。部活に公務員志望の先輩が多く、ちょうどC plusのお知らせメールが来て応募しました。

※C plus(シープラス) …中央大学で利用している、大学事務システム・学生ポータルサイトです。履修する授業を登録したり、成績を確認したり、休講情報を確認したりするほか、大学からの重要なお知らせが掲載されます。

インターンシップ授業の申し込みについて教えてください。

磯:志望動機等を書いた紙を提出して、15分程度先生との面接(志望動機、インターンでやりたいこと)をしました。時間がない中でのエントリーだったので、1日でわーっと書きましたが、そう難しいものではなく、インターンシップに行きたい理由を率直にアピールしました。あとは、面接で言葉にしようと思いました。

宮:僕も同じです。エントリーシートのようなものを書くのが初めてに近かったのですが、思いを伝える文面にしようと試行錯誤しました。志望動機に加えて、大学生活でやりたいことを面接で聞かれました。

授業を取るために面接をするという流れが、ハードルがやや高いように感じるんですが、お2人はいかがでしたか。

磯:面接は先生と1対1で、とてもフランクで短時間なのでそこまで構えなくていいと思いますよ(笑)

宮:私も磯さんと同意見です。全然構える必要はなく、個人で企業にインターンシップを申し込むよりハードルは低いと思います。

なるほどなるほど。応募は3年生の2~3月に行うというところで、まだ就活に意識が向いていない人もいると思います。どのように知っていただくかということを事務室側からも模索していきたいと思います!

ここからは、少し磯さんに昨年度の経験をお話いただこうと思います。まず昨年度、インターンシップに行かれてどういった業務を体験しましたか。

磯:私は、国分寺市役所のスポーツ振興課に6日間お世話になりました。東京パラリンピックのタイミングと重なったため、席でキーボードカタカタっていうよりは、外に出て聖火リレーの会場設営やパラスポーツを普及するイベントの受付の補助などを行いました。公のイベントはさまざまな人が集まるため、臨機応変な対応が求められることも体感しました。

磯 順之さん
①公共環境経済学科 4年 ②ランニング ③落ち着いて勉強したいと思い、緑豊かな中大へ ④公共環境経済学科の名前が面白そう、公務員に通ずるものがあるのかな ⑤公務員興味あり

①学科 ②趣味 ③中央大学の志望理由 ④学部・学科の志望理由 ⑤公務員就職への興味(入学時)

パラリンピックに関わることができるなんて貴重ですね!インターンシップ中の服装やお昼ごはんなどはどうされましたか。

磯:基本はスーツですが、ポロシャツでもいいと記載があったので(クールビズ)、ポロシャツで行きました。イベントの時は、動きやすい服装でということを言われたので、陸上をやっていた時のジャージで参加したこともありました。市役所の中に食堂はなく、周りでテイクアウト等して食べました。先輩はお忙しく、残念ながら一緒に食べることはできませんでしたが、インターンシップに一緒に参加した他大学生と食べたりしました。

インターンシップを通じて得たものは何ですか。

磯:職員の働き方などインターンに行かないとわからないことを知ることができ、想像とのギャップを埋めることができました。自分で体験する以外にも職員の方に聞く機会がたくさんあり、仕事のやりがいや自治体のことについてなど、幅広く伺うことができました。またパラリンピックに立ち会うという貴重な経験ができ、このような仕事がしたいと志望度合いが高まりました。

その中で就活に活きていることはありますか。

磯:私は、公務員のみ受験しているので、インターンシップに行ったことが大きなモチベーションになっています。公務員は採用時期が遅く、試験勉強のモチベーションがなかなか上がらない時に、インターンシップ経験で得た「自分が仕事するイメージが沸いた」という感覚が励みになっています。

やりたいことを一度体験できるのはいいことですね!ありがとうございます。加えての質問ですが、インターンに向けて準備したものはありますか。

磯:実際に国分寺市役所に行ったことがなかったので、写真で外観を把握するなどしました。外観だけでもイメージを掴むのは大事かと思います。

では、準備しとけばよかったなということはありましたか。

磯:研修先の部署(スポーツ振興課)について調べていなかったので、事前情報(政策など)を入れてから研修をしていたら、スポーツ行政などについてももっと理解を深めることができたかもしれないと多少後悔しています。

宮:私から、質問いいですか。

どうぞどうぞ、せっかくの機会ですから。

宮:インターンシップで意識した方がいいこと・求められていることはなんですか。私は、コミュニケーション能力や礼儀が求められていると思ったのですがいかがでしょうか。

磯:そうですね。自分からコミュニケーションをとって、主体的に動くことが求められていると思います。わからないこと、気になったことは積極的に自分から聞くことでインターンシップを充実させることができると思います。

次に、在学生も気になる就職活動の話に少し視点を変えたいと思います。就活を意識し始めた時期について教えてください。

磯:自分は大学2年生ですね。コロナ禍でオンライン授業に切り替わり、授業に身が入らない中で、何かしようと思って公務員試験対策のための予備校を調べ始めました。まずは、生協の安くなるプランから探し始めました。そして、通学時間などが浮いたため、後期途中から予備校に通い始めました。

宮:私は、2年生になって就活を意識し始めました。オンライン授業になり時間ができたので、アプリを入れたり、説明会に出たり。バイトの先輩の話を聞く限り、早めに動くに越したことはないということで始めました。インターンシップ以外に説明会等にも出かけてみました。

宮崎 怜央さん
①経済情報システム学科 3年 ②サッカー観戦、ワンダーフォーゲル部 ③学校説明会で中大を知り、緑が多い広いキャンパスにあこがれて中大へ ④経済は、将来ざっくりと必要でつぶしがきくというイメージ ⑤公務員志望ではない

①学科 ②趣味 ③中央大学の志望理由 ④学部・学科の志望理由 ⑤公務員就職への興味(入学時)

公務員しか受けない予定ですか?

磯:はい。

宮:私は民間も受ける予定です。正直公務員のみでは怖いというのが本音です。今、説明会で目を付け始めており、業界を決めたいと思っています。

公務員の種類についてですが、国家も地方もたくさん受けますか?

磯:はい、その予定です。今、たくさん申し込みをしている状況です。履歴書は手書きが多いですが、残り2行のところで書き損じてやり直しなどもありました(笑)。

宮:公務員のなかでも市役所を志望しています。国家は論述も問題も難しいという話もあり、自信がないのが本音です。市役所は面接が大事といわれているので、これからキャリアセンターなどで(面接の)練習をしたいと思っています。※中央大学キャリアセンターでは、面接対策など様々なサポートを行っています。

磯さんに、これは少し気なったことを質問させていただきますが、公務員一本に絞った就活に正直怖さはないですか。

磯:あまりないです。倍率が高くても筆記のボーダーもそこまで高くないと思っているので、コツコツ勉強するのみです。あとは面接の勝負かなと思っています。

インターンシップ(科目)の存在を知らない学部生が多いという認識なんですが、どう思いますか。

磯:正直、周りは全然知らないですね。

宮:友達もインターンシップの存在を知らない人が多くて、時間割を見せ合う中で「インターンシップあったの?」と言われることも多くありました。体験談を知る機会などあるといいですよね。

授業内容はどんなものですか?

磯:曽我先生の授業では、多摩市役所で働かれた経験を基に、職員目線のお話を聴くことができます。基礎を学んでからインターンシップに行くことができるので安心感があります。

中央大学経済学部の授業:通年科目「国内インターンシップ 自治体コース」の流れ

後輩へのエールをお願いします。

磯:インターンシップ参加は、マイナスになることは1つもありません。働くという体験はその後の(就活の)モチベーションの維持にもなるのでぜひ参加してみてください!

宮:1、2年生の間は就活とか意識しなくていいと思うので、面接で使えそうな様々な体験を作ってみましょう。そして3年から就活をはじめられるよう頑張ってください。1、2年の授業内でインターンシップを行うクラスもあるのでぜひ積極的に参加してみてください!

最後に宮崎さんから、これからインターンシップに行く抱負をお願いします。

宮:私が応募したところは府中市役所でして、20年間在住している街です。したがって恩返しをしたい、貢献したいという気持ちが多くあります。最近友達と府中で遊んだときに「府中良い街じゃん」と言われ魅力を再認識しています。今日聞いた話も活かして、充実したインターンシップにできればと思います。

本日はありがとうございました。では今年度インターンシップ頑張ってきてください!


インターンシップを正規科目にするという取り組みは、中央大学経済学部が全国の大学に先駆けて始め、20年以上に及ぶ積み重ねがあります。受け入れ先の機関・企業も多数。また、海外の現地企業・日系企業で就業体験を行う、「海外インターンシップ」もあります。

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