スポーツ推薦で中央大学へ。元・運動部主将が語る、楽しくも厳しい学生生活と、卒業後の道。

学生と卒業生

今回は、経済学部の卒業生で中央大学バレーボール部主将を務めていた土岐さん(右)にお話を伺いました。
インタビュアーは元同級生の元水泳部主将で、21年度に経済学部事務室に入職した塚田 (左。中央大学総合政策学部卒)。運動部が集まる寮の生活など、スポーツ推薦で入学した学生ならではのお話を主将経験者二人でお届けします。

― お久しぶりです!まさかこんな形で会うことになるとは思っていなかったですね。

お久しぶり! ほんとそうですね!(笑)社会人どうですか?

― 7月から経済学部事務室に配属になって、その前は3カ月各部署で研修でした。まだまだ今は先輩方に教えてもらうことばかりですね。

まさか僕がいた学部に塚田君が配属になるとは。たまたまとは思えないくらいです。

― 寮に住んでいるときは就職活動の話を2人でよくしてましたね。土岐君が最初に中大職員を志望してて、あとから僕がなりたいって話をして。懐かしいです。
(※南平寮:中央大学体育会のさまざまな部活の学生が集まる寮)

結果的にお互いが第一志望で入ろうとしたところに入れ替わりで入りましたね(笑)

― たしかにそうですね!今こうして話しているのも感慨深いですね。
では、今回は卒業生にインタビューということで質問に入りますけど、土岐君がバレーボールをはじめたきっかけはなんだったんですか?

姉2人がバレーボールをやっていて、それに自分もついていったことがきっかけですね。気づいたらバレーボールをやっていました。

― 始めたのは何歳からですか?

10歳ですね。小さい頃は僕も水泳とかいろんなスポーツをやっていて、最終的にバレーボールに落ち着いた感じです。

― そうだったんですね。中学高校大学と部活でやっていたんですか?

そうです。中学校で強い学校でやりたいと思って当時全国3連覇してる学校に入りました。高校は中高一貫校だったのでそのまま上がった感じです。

― 中学校から強豪校だったんですね。高校での成績はどうでしたか?

高校は3年生になった時にインターハイ、国体、春高全部優勝できました。

― それはすごい。中学高校で結果を残して中大に入ったんですね。中央大学を選んだのはなぜですか?

中学高校とレベルの高い環境でバレーボールをやってきたので、大学でもレベルの高い環境でやりたいと思っていました。当時の中大の監督に声をかけてもらって、スポーツ推薦で中大に入りました。

― 中大のバレーボールも強いですよね。OBだと石川祐希さんとか。強豪のバレーボール部で4年間過ごしてどうでしたか?

入ってみて寮生活が待っていました。1年生の時は正直結構しんどかったですね(笑)。塚田君の水泳部もかなり厳しかったと思いますけど、部内の決まりやルールがあって1年生の時は本当にきつかったです。今ではいい思い出になっていますが。
でも入学してすぐにクラスの友達ができて、体育会じゃない人と友達になれて、また違った刺激をもらえたり楽しかったです。

― 確かに、一般学生はまた僕たちとは違った視点とか考え方を持っていて話していて楽しいですよね。経済学部の授業はどうでしたか?

最初は授業が難しくて苦労しました。一般学生に教えてもらったり、クラスメイトを誘って大教室で一番前に座って先生に覚えてもらえるようにしていました。

― 最前列は僕は座ったことないな(笑)面白かった授業はありますか?

国際協力の授業です。SDGsに関する内容の授業だったんですけど、ちょうど就職活動の時期でした。授業で学んだことを活かして企業選びをしていました。

― そうだったんですね。土岐君はバレーボール部で主将をされていたみたいですけど、実際やってみてどうでしたか?

久しぶりの体育館で、後輩の球を受ける

そうですね、一言で言ったら大変でした。競技どころじゃないというところで。
自分が下級生のときに感じた嫌なことがあって、後輩には同じ思いをしてほしくないなって思っていて。自分が1年生の時には、なかなかチームや先輩に意見を言える雰囲気じゃなかったんですよね。
でも下級生の立場からでも意見が言えることって、この先バレーボールをやるやらないにしても大事な考え方なのかなと思ったので、同期と話して僕が主将になりました。

― 僕も主将を経験して感じたのですが、組織の決まりを変えるのは簡単ではないですよね。

ですね。上下関係なくみんなで話し合う空間を作ろうとしましたが、ルールをなくしたり甘くすればいいということではなくて。その線引きが難しかった。
チームとしてやっと形が出来てきた中でコロナがあって、チームが解散になってしまって。それは辛かったですね。

― 全く僕のところと同じですね(水泳部)。コロナがなかったらなとすごく思いました。

本当そうですよね。

― 学生生活では部活の比率が高かったと思いますけど、勉強と部活の両立はどうでしたか?

さっきも言ったけど1~2年生の時はけっこう大変でした。僕が1年の時は夜中まで掃除とかしてました(笑)。だからこそ空き時間をうまく自分で作る努力をしていましたね。

― 限られた時間をいかに有効活用するかはとても大事ですよね。大学で競技を引退して、就職をされたということでしたが競技を続ける選択肢はなかったんですか?

最初は迷いました。スポーツ推薦で入学したこともあって競技を続ける気で中大に入ったので。ただ、学生期間に色々な人と関わる中でバレーボールだけで終わるのは勿体ないなと思いました。新しい事とか新しい価値観に触れてみたいなと思って就職を選びました。

生命保険会社に就職しましたが、社会人でも大学と同様に色んな同期がいてすごい楽しいですね。会社も若手の意見を聞いてくれる会社だなと思います。

― 自分が主将の時に部活でやろうとしていた事と会社の雰囲気が重なるところがあるんですね。

そうですね。就職活動の時は、そういう社風とか見ていました。

― なるほど。就職活動の時にそういう視点で見ている人は少なそうです。バレーボールをずっとやってきて、キャプテンも経験して今社会人になって、これまでの経験が活きていると思うことはありますか?

人の意見を吸い上げる事であったり、話を聞いてそれをすぐまとめる能力はプレゼンテーションや、代理店さんに商品の説明をする時に活かせているかな。保険は形がないので、どれだけ代理店さんからお客様にそれを伝えてもらえるかが大事になります。人に伝える事と動いてもらう事が大事で、1つ1つ細かく伝えるというのはこれまでやってきたことを活かせているんじゃないかと思います。

― 話を聞いていると代理店さんとの関係性もすごい大事になりそうですね。

はい。そこも繋がっていて4年生の時に後輩と関わるうえでの線引きと同じだと思いました。代理店さんの悩みがお客さんの悩みとイコールになっていないといけないと思っています。繋がりや関わり方がすごく大事だと日々感じています。

― そう考えると主将の経験はとても役立ちそうですね。これから中大や、バレーボール部と関わっていきたい気持ちはありますか?

そうですね。元々中大職員として部活を見たいと思っていたので。何かしらの形で恩返しをしたいと思っています。あとは自分の仕事の様子をみてですね(笑)

バレーボール部の後輩たちと。

― たまに顔出してくださいね(笑) 社会人の目標はありますか?

代理店さんに成長したなと言ってもらうことが今の目標です。1年目はできないのはみんな同じだと思っていて、できないままにしないで沢山インプットしてそれをアウトプットする。これを繰り返して成長していきたいです。

― お互い頑張りましょう!いろんな経験を中大でしてきたと思いますが、中大に入ってよかったと思いますか?

もちろん思います!部では1年生の時強いメンバーでバレーボールをやらせてもらって、4年生では主将をやらせてもらいました。学校生活でも色んな人に出会えてコミュニケーションがとれて自分の知らなかったことをたくさん学べて本当にいい経験ができたと思っています。

― 経済学部はどうでしたか?

教員、職員の方が優しいなと思っていました。コロナ前は事務室の前のスペースにいっぱい学生が集まっていて、交流の場みたいになっていました。いい意味で教員、職員、学生の壁がないなと思います。

― 今はコロナの関係で学生が少ないですけど事務室の前のスペースには学生が沢山いたんですね。最後に土岐君から中大の後輩にメッセージをお願いします。

大学4年間は僕としては人生で一番学びが多かったと思っています。やるかやらないかであれば僕は何事もやったほうがいいと思います。いろんな経験をしたり、勉強が嫌いでも騙されたと思ってやってみるとか。学びの多い4年間を無駄にせずにどんどん挑戦してほしいです。自分の価値観に収まらずに、いろんな価値観に触れることが大学ではできると思うので、色んな学びを得てほしいと思います!

― 土岐君ならではのメッセージですね。本日はありがとうございました!

こちらこそありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました