就活を成功させたい人へ。長期インターン、本気でやると人生が変わる!

学生と卒業生

今回お話を伺ったのは、現在中央大学経済学部4年生にして、長期インターン掲載サイト「Cenakaインターン」の共同責任者を務める稲次悠介さん。コロナの影響で思ったような学生生活は送れませんでした。それでも就職活動では多数の難関企業のインターンに参加され、23卒でメガベンチャーに入社予定。

4年次には自身の長期インターンの経験から、次世代長期インターン掲載サイト「Cenakaインターン」を立ち上げました。稲次さんがどのような学生時代を過ごされていたのか、また、就職活動の中で感じたことなど、詳しくお伺いしました。

大学に入ってから1年生の冬までの間はどのような大学生活を過ごされていたのでしょうか。

1年生の始めにフットサルサークルに入って、入り浸っていました。どちらかと言うといわゆる「The大学生」という感じで、勉強よりも遊びの時間の方が多かったと思います。もちろん単位もしっかり取ってましたよ笑

そんな学生生活の転機となったのが「長期インターン」。それ自体は入学前から知っていたということですが、1年生の終わりのタイミングになぜ、長期インターンに挑戦しようと思われたのでしょうか。

主な理由は2つで、1つ目は、中央大学のミスコン団体の後期新歓面接に落ちたという経験です。友達2人と一緒に応募したのですが、自分だけ落ちて、彼らは受かりました。その大きな要因が、1人は附属校出身の友達がいるという人脈。もう1人は編集作業ができるという能力でした。
自分が入りたかった団体に能力・人脈が無くて落ちたという経験ですごくモヤモヤしたというか、悔しくて。それが「今後こういう思いをしたくない」「何か能力をつけて自分はもっと大きなことに挑戦したい」という思いに変わりました。

2つ目が、何か大学生活中に頑張りたいなという思いがあったからです。自分は今まで中高は部活動に、そして浪人中は受験勉強など、ずっと何か本気で打ち込んできました。一般的な学生のように大学に入って自由時間が増え、ただダラダラして遊んで過ごすよりは、今しかできない良い経験を積みたいと思っていました。 この2つがタイミング良く重なって「長期インターンをバイト代わりにしよう」と思い立ち、長期インターンへの挑戦に繋がりました。

2年生の4月から1社目の長期インターンを開始。具体的にはどのように働いていたのでしょうか。学業との両立に難しさは無かったでしょうか。

2年生のときは、働くペースは週3~4でした。家が多摩キャンパスの近くなので、都心のインターン先までは片道1時間以上と大変でした。僕はコロナ禍のオンライン授業で、運よく時間の融通を効かせやすく両立が可能でした。
一般的な長期インターンは週2、3回のペースが多いので、対面授業の場合でも、授業が無い日や午後が空いている日に参加するなど、工夫次第で学業と両立して頑張れます。今も長期インターンをしているのですが、夕方から会社に来て16~20時で勤務するような友達もいます。

今回ご自身で長期インターン掲載サイトを立ち上げられた経緯などを教えてください。

立ち上げの経緯は大きく2つで、1つ目は就活を終え何か大学生活中に大きなチャレンジを最後にしたかったこと。そして2つ目が、いろんな後輩から長期インターン関係のネガティブな相談を受ける中で、長期インターン経験をガクチカにしたり、長期インターンの人事をやったことがある自分ならこの長期インターン市場全体の課題を解決できるのでは?と思ったことがきっかけです。
Cenakaインターン共同責任者の井端は元インターン先の上司で定期的に連絡を当時取っていたので、そこで大人の力を借りつつメンバーと一緒に頑張りました。

すごい行動力ですね。。。なぜそんなに行動できるのでしょうか?

私の中で大事にしていることの1つとして、目の前のチャンスを絶対に逃さない。ということです。今回でいうと、たまたま同じ志を持っていた代表井端と定期的にやり取りがあった、そして井端の会社では主要事業に注力するためにより売上を立てていける事業を模索していた。

このチャンスを逃さなかった、動けたというのが大事だと思っています。失敗したら周りからどう思われるのかなとか色んな理由付けで多くの人は動けてないことが多いと感じます。そして一方、イケてる社会人、できる社会人たちは目の前のチャンスを自分から自分から掴みに行く行動をしています。

だから私は、自分の人生をより良くするために、やりたい!興味がある!と思ったことはとりあえず挑戦するようにしています。

稲次さんが代表を務める「Cenakaインターン」のWEBサイト

長期インターンと並行して、就活はどのタイミングで始められたのでしょうか。また、前もって絞っていた業界はありましたか。

就活を始めたのは、3年生の4月頃です。インターン先の出社は週2日に抑えて就活と並行していました。
業界は絞ってなくて、「自分が将来どんな仕事をやりたいか」「何歳までにどうなっていたいか」「そのためには1社目で何をやるべきか」というところを重点に会社を見ていました。それで「環境」と「スキル」という2つの軸を見つけました。「環境」というのは、年功序列というよりは20代から様々なことに挑戦できる社風か、そして「スキル」というのは、どの業界でも普遍的に求められる汎用性が高くかつ、高度なスキルを手に入れるかということです。そこで具体的に見ていたところは、外資系コンサルとメガベンチャーです。

有名企業ばかりで凄いですね。長期インターンでは人事代表も務めたという経験も踏まえて、就活をやった中で、採用側が見ていただろう部分はどこだと思いますか。

もちろん会社によりますが、1つ挙げるとすれば、「ポテンシャル」だと思います。「ポテンシャル」をもっと言語化すると、性格の部分と過去経験の部分の2つ。
性格とは、一緒に働きたい人だと思われるかどうか、そう思われるような振る舞いができるかというところです。過去経験は、何かを頑張り抜いた経験があるかどうか、経験を仕事に応用できそうかというところです。

そしてこのポテンシャルの中で、自分はライバルの就活生と比べて評価されるのは伝え方次第でよくも悪くもなります。いわゆる就活テクニックというやつです。我々、中大生は能力的に早慶や東大に劣っている訳では無いと究極思っています。 一方で早慶や東大の人たちはそこの就活テクニックの取得に関して、中大生の何倍も努力しているというのは、サマーインターンで一緒になった子とか、早慶の友達を見て思いますね。

ありがとうございます。少し話を変えまして、今大学4年生として、学生時代を過ごした上で良かったこと、楽しかったことはどんなところでしょうか。

良かったことは、一生関わる友達ができたところです。所属していたサークルの仲間とは、シェアハウスをしたり数えきれないくらい飲み会もしてきました。

キャリア方面では長期インターンきっかけで、同世代の超優秀な他大学の子たちと友達になりました。インターン先で出会った関西の学生達と沖縄へ1週間旅行に行ったこともあります。 そういう出会いがあったのは、上京して中央大学に入ってよかったなと思います。

それは凄く素敵なことですね。最後に稲次さんから、大学生、受験を控える高校生へ向けて伝えたいことはありますか。

大学生の時間は何でもやれる貴重な時間です。勉強を頑張ったり、サークル活動やバイトに力を入れることもできますし、資格を取ったり、留学へ行くこともできます。1年間休学して、何か違うことに挑戦する方法さえあります。だからこそ、自分がやりたいと思うことを大切にして欲しいです。

いろいろな壁が立ちはだかることもあると思います。僕の場合はコロナがありました、お金もなかったです。周りから「意識高い系じゃん」と揶揄されたこともあります。 ただそのようなことがあったとしても自分が本気でやろうと思えば、解決の道は見えてきます。自分のやりたいことは、”YES” か “はい” しか選択肢はないです。大学生活の時間は、自分の人生を広げる時間に変えることができると私は思っているので、これを読んでくださっている皆さんも、頭で考えるだけではなくて、まずは行動してみる、という気持ちを大事にしてほしいと思います。

稲次さんの思いと経験が詰まった、素晴らしいメッセージですね。本日はありがとうございました!

こちらこそありがとうございました!


中央大学経済学部には、キャリア教育の一環として、インターンシップを正規科目としています。提携する企業・自治体にて長期休暇中に職場見学・就業体験をする前後で、業界の実務家による講義やマナー研修、事後報告会などを行うものです。こちらの体験記は以下の記事をご覧ください。

※本記事の稲次さんの活動は、個人で応募する長期インターンシップです。

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